二十四節季 立春

二十四節季 立春

こんにちは。
美容漢方薬膳師のetsukoです。

2月4日11:43 立春になりました。2月4日から2月18日までの期間が立春です。

昔は立春を新年としていました。
普通の暦は1月1日の0時から新年になるのですが、旧暦の暦は時間まで決まっetsukoています。
太陽の位置とか星々の配置とか、いろいろ決まりがあるのだろうなあと思います。

立春大吉

暦の上での春であり、新年の始まりである立春に人々や社会の幸せを祈る目的で書かれる言葉です。
年賀状に「謹賀新年」と書くのと同じですね。
立 春 大 吉 という字は左右対称な文字で、後ろから見ても同じように読むことが出来ます。
門に貼っておくと、門から入ってきた鬼が振り向いて立春大吉の文字を見ると、後ろにまだ入っていない家があると勘違いをして家の中に入らずにそのまま門を出ていってしまうと考えられていました。
「立春大吉」には邪気を払う縁起の良い文字として門に貼られるようになったといわれています。

新年の始まり

元旦に目標を立てた方もたくさんいらっしゃると思います。
一ヶ月たってどんな感じですか?
うまくいっている方はそのまま進んでいきましょう。
でも、楽々出来ていると感じられたら計画を見直してもう少し負荷がかかることを付け加えても良いかもしれません。

思ったように進んでいないという方、全く忘れてしまったという方。
あきらめなくて大丈夫。
立春の今日から始めて見ましょう。
まだ寒い日も続きますが、春の始まりを感じて清々しい気持ちで本当にやりたいことを考えてみましょう。
元旦には思いつかなかったようなことが出てくるかもしれません。
一歩一歩コツコツと積み上げていきましょう。
複利の力は大きいのです。

 

初候 東風解凍(はるかぜこおりをとく)

立春期間の始まり2月4日から8日が初候の東風解凍となります。

春の兆しとなる柔らかな風が吹き、寒い冬の間に張り詰めた厚い氷を溶かし始めるという春の始まり、一年の始まりを表す候です。

 

東風解凍

東風をここでは(はるかぜ)と呼んでいますが、菅原道真の有名な句「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」のように(こち)とよむこともあります。
何故東風が春風になるのか。
それは五行説から来ています。五行の木・火・土・金・水は四つの季節(四季)と季節と季節の間の土用を

次候 黄鶯睍睆(うぐいすなく)

2月9日から13日が次候です。

暖かくなってきて鶯が鳴き始める頃です。
「梅に鶯」という言葉がありますが、鶯の鳴き声が聞こえてくると、梅の花が咲き出したんだろうなという気がしてきます。

黄鶯晛睆

「梅」と「鶯」は絵になる取り合わせということで古来から使われている言葉だそうですが、ネットでアップされている写真等を見ると梅と一緒に写真に写っているのは鶯ではなくメジロが多いような気がします。
鶯色は本来は灰色がかった緑褐色なのですが、ウグイス餅の明るい黄緑色を連想される方も多いようです。
確かに地味な印象のウグイスに比べて目の周りが白くて明るめの色をしたメジロの方が目立つ感じもします。
でも、夕方ほのかに香る白梅とウグイスの鳴き声の取り合わせは幽玄な趣もあり、春が来たことを感じさせるものになっているのではないかしらと思いました。
視覚だけではなく聴覚や嗅覚で楽しむことが出来るのも日本人の特徴の一つです。
様々な春の訪れを楽しむことが出来ますね。

末候 魚上氷(うおこおりをのぼる)

立春の末候。2月14日から2月18日の期間です。

日の出の時間も早くなり徐々に暖かくなっていく頃です
湖に張った氷も割れだしてきました。

魚上氷はそんな割れた氷の間から魚が飛び跳ねる様子を表す候です。
湖のほとりに行っても、寒風吹き荒れるという状態から、少し肌寒くても柔らかな風に吹かれて魚が泳ぎ回る様子を眺められる時期になってきました。
渓流釣りが始まるまでの期間イワナやヤマメが自由気ままに泳いでいるのかもしれませんね。